明治維新と幕臣 - 「ノンキャリア」の底力 (中公新書)を読んで
天下の体制ががらりと変わっても、
幕末の人々が落ち着いていられたか。。。
第1章 「天下太平」と江戸幕府
第2章 旗本と御家人ー江戸幕府の柱石
第3章 幕末の政局と幕臣
第4章 明治維新ー「旧幕府」と「新政府」
第5章 「ノンキャリア」の活躍
第6章 藩閥になった幕臣
天下の体制ががらりと変わっても、
幕末の人々が落ち着いていられたのも、
旗本や御家人などの幕臣たちが頑張って
日常生活に直結する行政を
機能し続けていたからだそうです
あと、函館戦争の状況で、
維新政府が乗り込んで函館奉行所の組織と人材を
そのまま函館府として行政を開始し、
そこに旧幕軍が乗り込んで函館府のトップが青森に逃げると、
旧幕軍が函館府の職員を使って行政を行っているところで、
函館府の職員を処罰なく
実務担当者の能力と職務への忠実さを柔軟に活用できたことが、
明治時代がうまくスタートできた背景があったようです
村山次郎は播磨出身の歌人で
門人である箱館府従事席の十時三郎を訪ねて来た際に
箱館戦争に巻き込まれて
箱館府の職員ではなかったが百五十両の資金提供を得て
箱館に残り旧幕府軍に対する諜報活動の責任者に任ぜられて
活動していたなんて、びっくりです