そういえば、コンテナの標準化ってどのように決まったんだろう。。。
20世紀最大の発明品の1つといわれるのがコンテナ。
コンテナの海上輸送が始まったのは1956年3月のことだ。
アメリカの陸運業者マルコム・マクリーンは、
コスト削減と交通渋滞回避のため運賃の安い沿岸航路に目をつけ、
トラックから「箱」だけ切り離して船に載せるアイデアを思いつく。
陸上、海上輸送の兼業を禁止する規制当局と戦い、
さらには埠頭を牛耳る沖仲仕の組合の抵抗を押さえ、
1956年3月、コンテナの海上輸送が世界で初めて実現する。
天性の企業家マクリーンは次々に船会社を買収し、
ベトナム戦争では軍事物資の輸送に食い込み、
世界最大級の海運業者に飛躍する。
日本、韓国、シンガポールなどアジアの国々は、
巨大なコンテナ専用埠頭を設置し、
欧米との貿易で巨額な黒字を溜め込み、
世界経済への影響力を増していく。
グローバルな経済の成り立ちを「箱」に
焦点を当てて振り返ったノンフィクション。
世界的なデフレをもたらし、
結果的にモノからカネへの資産シフトが起こったのかもしれない。。。